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江別恵庭線 防B216地方道(基礎工)工事
土木事業
2019.03.22
第3回 工事進捗報告
皆様、こんにちは。3回目の工事進捗報告でございます。担当は、この度もワ
タクシK-TAでお送り致します。
さて今回は、いよいよ当工事の最大にして唯一の山場となる工種・・・「場所
打ち杭」の本施工の様子をご紹介致します。
一般的に構造物を支える基礎杭と云えば、「既製杭」を思い浮かべる方が多い
と思いますが、今回は「場所打ち杭」となります。「既製杭」は、工場で予め作
っておいて、打ちたい場所に運んで打込みますが、「場所打ち杭」は、その名の
通り、打ちたい場所に直接作ってしまう杭となっております。
それでは、作業の様子をご紹介致します。まず、杭を造成したい場所に穴を掘
ります。穴を掘る機械『全周回転式掘削機』を移動させて、機械の中心が杭の中
心と一致するようセットします。
掘削機を杭芯位置にセットできたら、穴が崩れてこないようにするための壁と
なる、ケーシングを建て込みます。このケーシングは、掘削中のガイド役にもな
るため、出来上がる杭が斜めにならないよう、きちんと鉛直(地球面に対して垂
直)に設置しなければなりません。
これで、準備完了です。あとは只管(ひたすら)ハンマーグラブで穴を掘ります。
穴掘りと並行して、ケーシングを廻しながら圧入していきます。1本目が埋ま
ったら2本目、3本目と継ぎ足して所定の深さまで延ばしていきます。
ハンマーグラブは、先端部分であるシェルを開いた状態でケーシング内に落下
させ、掘削面に突き刺さった状態でシェルを閉じ、その時に掴むことができた分
の土砂を引き上げることで掘削を進める方法です。そのため、1回で掘れる量は
とても少ないです。
そして、どんどん掘り進めていくと地下水位を突破するので、上に上がってく
る物は水分が多くなってきます。
こうして60mまで掘り上げたら、その穴に事前に組んでおいた鉄筋カゴを挿
入します。鉄筋カゴも分割して作っておき、挿入しながら連結させていきます。
そして、順番に鉄筋カゴを挿入していき、最後の7本目の鉄筋カゴを挿入した
ら完了です。
最後に、生コンクリートを打設します。しかし、地上から生コンクリートをこ
のまま流し込むと、掘削した穴の中で最大60mも落下した箇所で打込むことと
なってしまいます。これでは、生コンクリートは砂利とセメント分が分離してし
まい、最早コンクリートとは呼べなくなります。そこで登場するのが、「トレミ
ー管」です。トレミー管を掘削最深部まで達するよう設置し、その中を滑らせる
ように生コンクリートを打ち込むことで、材料分離の防止を図ります。
これで、やっと生コンクリートを打設していけます。工場で作られた生コンク
リートをミキサー車で運んできて、直接トレミー管に流し込みます。
打設の進捗に合わせて、トレミー管とケーシングを1本づつ引き上げて、切り
離していきます。
打設が完了しました・・・完了したはずなんですけど、きちんと所定の高さま
で打設されているかは、 目視では確認できないので、 錘(おもり)を付けた巻尺で
打設完了高さを確認します。
これでやっと1本分完了しました。これをあと13回繰り返して、全14本の
場所打ち杭を造成して、完成となります。
これにて、第3回工事進捗報告を終わります。ご高覧いただきありがとうございました。
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