丸彦渡辺建設株式会社 maruhikowatanabe

TOPICS現場新着情報

TOP > 現場新着情報 > 雨煙別川 広域河川改修工事(橋梁工) > 現場新着情報【第6回】

雨煙別川 広域河川改修工事(橋梁工)

土木事業

2021.03.05

現場新着情報【第6回】

雨煙別川河川改修工事です。

今回は床版工をお届けします。その前に前回の最後でお送りした仮囲いですが、こんな感じになりました!


仮囲い完了

周囲にシートを張って格好良くなりました。これなら雪が降っても平気です。

ちなみに中は・・・


仮囲い内部

こんな状態です。白い半透明シートなので採光もバッチリです。

この中で暖房を点けるのでとても暖かいです。暖かすぎて野鳥や野良猫が入り込むというトラブルもありましたが・・・。

施工のほうは端支点横桁から施工を行います。


端支点位置

上図のように端支点横桁とは床版を支える箇所で、床版と支承、落橋防止装置を一体化させる部分です。

赤色の部分が端支点横桁になります。青い部分は遊間ですが、施工後に型枠の取り外しが出来ない事から埋設型枠で施工します。

下の写真は底枠と埋設型枠の設置が終わった写真です。水色のポリ断熱材が埋設型枠です。


埋設型枠

そして鉄筋を組み立てます。


端支点鉄筋

鉄筋組立が終了したら外枠で蓋をします。


端支点型枠完了

続いて床版です。床版は鉄筋組立からです。


床版鉄筋

コンクリート打設前に水抜きパイプとモニタリング孔も設置します。


水抜きパイプ

床版に水が溜まっていないかチェックするために底板部分に穴が開いているのがモニタリング孔です。コンクリートで埋まらないようにゴムで蓋をします。


モニタリングキャップ


モニタリング孔

コンクリートを打設する前に打設厚さを明示します。床版コンクリートはキャンバーもあるので基準高による管理ではなく、厚さでの管理になります。

写真のように厚さ位置(赤色)、厚さ位置から10cm上の位置(黄色)を明示しておきます。


厚さ明示

さていよいよコンクリートの打設です。

打設はキャンバーをバランスよく落とし、なおかつ施工手間をかけないように横桁部分を残し、固定端側から打設していきます。可動端の横桁まで打設終了後にポンプ車を移動し固定端の横桁を打設しました。


打設計画


打設状況


打設完了

打設完了後は防寒養生です。鋼橋なので桁下から温めます。今回は6台稼働で昼間は15℃以上、夜間でも5℃以上を保てるように調整しています。


温風ヒーター


室内温度

打設翌日はコンクリートが乾燥ひび割れを起こさないように散水養生を行います。黒いのは養生マットです。


養生マット


散水状況

コンクリートが硬化したら横桁の型枠を取り外します。


横桁型枠解体

水抜きパイプも取り付けて完成です。


水抜きパイプ完成

床版の方は仮囲いの支柱を盛替え、支柱穴を無収縮モルタルで埋めていきます。


屋根支柱跡


穴埋め完了

これで床版コンクリートは完成です。


床版コンクリート完了

今回の工事はここまでとなっています。次年度以降に地覆、高欄、橋面防水、舗装などの工事を行って、現在の予定では2021年12月下旬に開通予定になっています。

現在は仮囲いを撤去しています。先日も40cm近く、雪が積もったり、気温も大きく上下したり気候は安定しませんが、残りあと少し無事故で頑張ります!

この現場情報へ戻る