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雨煙別川 広域河川改修工事(橋梁工)

土木事業

2020.12.18

工事進捗状況【第2回】

雨煙別川河川改修工事です。

前回は工事概要や周辺環境についてお伝えしましたが、今回は鋼矢板打設(硬質地盤クリア工法)について説明します。

通常の圧入工法では施工できない硬い地盤をオーガで先堀りをしながら打設していく工法です。


圧入工法

上の画像が圧入工法です。オレンジ色のパイラーと呼ばれる圧入機を油圧で動かして鋼矢板を打設していきます。しかし、この工法は固い地盤には適応しません。


硬質地盤クリア工法

上の画像が硬質地盤クリア工法、クラッシュパイラーと呼ばれるものです。

上の部分が地中のオーガを回転させる部分になっています。


硬質地盤クリア工法

オレンジ色の部分がパイラーです。通常のパイラーと違い、カタツムリのような形状をしています。カタツムリの殻のような部分はオーガ回転部と本体をつなぐ為の油圧ホースが収納されている部分です。


硬質地盤クリア工法

最初は大きめオーガでこのように先行堀りを行い、固い地盤を柔らかくします。


硬質地盤クリア工法

続いて鋼矢板を抱えてパイラーで打ち込んで行きます。オーガも鋼矢板と一緒について行くのでまだ固い地盤があった場合にはオーガを回転させ柔らかくしてから再度、圧入を進めます。


硬質地盤クリア工法

圧入終了です。オーガを回転させながら残土を地表に排出するので圧入終了時はこのように地中から排出された土が山盛りになります。圧入工法なので大きな騒音はありません。オーガが固い地盤を削っている「ゴリッ、ゴリッ、」という音だけです。現場内で一番うるさいのは80tクレーンのエンジン音でした。

この一連の作業を繰り返して・・・


鋼矢板圧入完了

上のような土留壁を作り、地中を掘削していきます。

現在、工事は地表からー7m地点(残り1m)まで掘り進んでいます。

最近はだんだん気温も下がり、冬の足音が聞こえ始めてきましたが工事はこれからが本番です。

次回は11月末に更新予定です。

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