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北幹線耐震化工事その9 No.9-0004

土木事業

2019.02.22

工事進捗情報 【平成31年2月号】

現在、3月末までの冬期工事休止期間中ですが、今回は昨年9月から12月ま

で作業していた補助地盤改良工事についての施工状況をお送りします。

この補助地盤改良工ですが、以前の記事でお知らせしたとおり、土の重さで押

さえていた地下水が、管路掘削によって土の重みが無くなった場所に吹き出して

くるのを防止するために薬液を注入して改良体を造成する作業です。

地面の中なので完成した物は実際には見れませんが、完成イメージは、このよ

うになります。

青色部分の底盤部が、改良によって固まることで強くなり、地下水の噴出を防

止します。また、ピンク色の側壁部で周囲からの地下水の流入を防止する構造に

なっています。

作業の流れは、下のイメージ図のようになっており、「削孔」→「一次注入」

→「二次注入」→「移動」を繰り返していきます。

それでは、作業の様子をご紹介します。

まず、地盤改良する場所を決めていきます。実際に改良する場所に印を付けて

いくんですが・・・その数、664本!! これを全部道路上にマーキングしま

す。

次に、マーキングした場所にボーリングマシンで穴を掘っていきます。大体5

mくらい掘ります。

そして、改良体を作るために注入する薬液を準備します。使うのは主材となる

珪酸ソーダ(「水ガラス」とも呼ばれます)と2種類の硬化材です。硬化材は数

秒で固まる瞬結型と数分で固まる中結型を使用します。

最後に、それぞれの薬液を注入ポンプでロッドの先端まで送り込んで、噴射し

ながら注入していきます。初めは珪酸ソーダと瞬結型硬化材を混ぜながら注入し

て、地下水等による改良体の逸散防止を図ります。その後、中結型硬化材に切り

替えて、珪酸ソーダと混ぜながら注入して改良体を造成していきます。

一番底側から、ロッドを段階的に引き上げながら注入していきます。これを

延々と繰り返して664箇所全てで改良体を造成して完成となります。

以上で、今回の報告を終わります。次回は、春に作業再開後の更新となりま

す。

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