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北海道開拓の村旧武井商店酒造部棟ほか改修工事

建築事業

2019.12.03

工事進捗報告1 開拓の村

令和元年8月より、本工事がスタートとなりました。

まずは、これまでを振り返りたいと思います。

こちらが着工前の様子。

上が「旧三ます河本そば屋」

下が「旧武井商店酒造部」

今回の工事は隣接する2棟の建物を改修する工事となっております。

建物についての詳細は、開拓の村HP、もしくは開拓の村へお越しください‼(宣伝)

http://kaitaku.or.jp/

それでは工事スタートです‼

まずは工事エリアと施設見学エリアを区画するため、仮囲いを設置します。

周囲のクラシカルな雰囲気の景観には似合いませんが。。。安全のためですので!

次は足場の組み立て、上屋の設置を行います。

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複雑な形状の既存建物に足場をかける計画は、なかなか大変な作業です。

その計画通りに足場を掛けていきます。

足場を組上げ、上屋となる、鋼製のパネルを80tクレーンを使って、足場の上に載せていきます。

...ん?上屋って?

分からない方の為にも、簡単に説明すると、建物の上に屋根をかけて、

どんな天候でも(異常気象は除く)工事ができるようにするために設置するものです。

今回使用する上屋は連結最長で20メートルもあります。(9m+9m+2m)

作業時、施設のほうは営業していましたので、施設の方やお客さんも、

足を止めて見ている方も多数いらっしゃいました。

上屋パネルを設置した後、外部足場にシートをかけていきます。

それが終わると、いよいよ本体改修工事に入っていきます。

まずは屋根工事。

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既存のこけら葺き屋根を解体しています。

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水切り銅板を取り付けます。釘も銅釘を使用しています。水下から順に長さ30㎝程度

厚さ3㎜のサワラの板を竹釘を使って葺き上げます。

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1人、1日約1坪程度しか施工できません。地道な作業となります。

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完成です!参考までに解体前の屋根の写真も。

今回のこの屋根は「杮(こけら)葺き」と呼ばれています。なんだか簡単そうに見えますよね。

ですが実際は、厚さ1分(3㎜)でA4サイズ程の木の板を1寸(3㎝)ずつずらして重ねているのです!

と、言われてもイメージ湧かないですよね。

この写真を見ていただくと本当に1枚ずつの積み重ねだということがわかると思います。

先にも書きましたが、1人前の職人で、1日およそ1坪(約3.3㎡)葺けるのだそうです。

気の遠くなる作業ですよね。

続いて左官工事です。

こちらは聞いたことがあると思いますが、外壁の土壁に仕上となる「漆喰」を塗っています。

塗り終わったばかりの壁ですが、とてもきれいです。

続いてはこちら。

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今回の工事では一番の物量を抱えている大工さんです。

腐っているところなどを部分的に新しい材料に変えていくのですが、

そのためにはとても細かな調整が必要となります。根気と技術のいる作業です。

そんな中、10月12、13日にJV主催のこけら葺き見学イベントを開催しました。

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今回、屋根のこけら葺きを施工していただいた会社に協力をいただき、

島根県(工場)から割り職人の方を招いて、材料となるサワラの板を

丸太から製作する工程。

また、現場内にて実際の建物を使い、屋根を葺いている所を

見学者の方々に見ていただきました。

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道内ではこのようなこけら葺きのイベントは今回が初だそうです!

多くの方々に参加いただきました。

2棟あるうちの「三ます河本そば屋」棟では

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内部の土壁を解体していきます。      土壁の骨組みとなる竹小舞が表れてきます。
初めて見ました!

昔ながらの工法、貫工法です。

これも初めて!

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解体を終えた後木下地を組み、プラスターボードを貼っていきます。

そして

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プラスター下地を作り、漆喰を仕上げる工程へと進めていきます。

なぜ土壁を壊すのか?という理由ですが、

土壁は非常に重たいのです。その重みで

2階床の梁がたわんでしまうほどになっていました。

そのままでは危険なため、軽量化を図るべく、現代の工法に変更しているのです。

また、三ます・武井2棟の外部では、

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既存の外壁、下見板を撤去します。

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木の壁と、土壁が入り混じっていました。

撤去後は、防水シートを貼った後に、新しい板と状態の良い既存の板を貼っていきます。

完了です!

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木々も枯れていき、雪も降る季節となりましたが、

現場は元気に稼働しています!!

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また、仮囲いにこけら葺きの簡単な手順と、こけら板の製作工程の写真と、

職人さんの作業に集中しているかっこいい写真を掲示しておりますので、村へ訪れた際は

ぜひご覧ください。

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