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豊平川処理区Ⅰ-5301(北郷4条3丁目)下水道新設工事

土木事業

2019.09.17

工事進捗報告 【第2回】

 みなさん、こんにちは。当工事の進捗報告、第2回目をお送りします。今回は

「補助地盤改良」の作業を報告します。

 補助地盤改良とは、地面に穴を掘った時、地下水の影響で側面の土が崩れてこ

ないようにするため、地面の中に"壁"を作っておく作業になります。

 その"壁"のことを「改良体」と呼び、地面の中の"土"に地上から挿した細

い管を通して"薬液"を送り込むことで造成していきます。作業の流れは下図の

ようになります。


補助地盤改良施工イメージ

 それでは、作業状況を報告していきます。

 まず、注入する薬液を所定の濃度になるように配合しておきます。改良体の原

料となる「珪酸ソーダ(けいさんそーだ)」と、2種類の硬化剤「瞬結型(しゅんけつが

)」と「中結型(ちゅうけつがた)」となります。


配合 珪酸ソーダ 70ℓ


配合 珪酸ソーダ+水 200ℓ


配合 水 191ℓ


配合 瞬結型硬化剤 投入・撹拌


配合 水 195ℓ


配合 中結型硬化剤 投入・撹拌

 これで、薬液の準備が整いました。


プラント全景

 次に、ボーリングマシンを使って、所定の位置に薬液を送り込むための管を地

中に通していきます。


作業状況全景


削孔状況

 そして、所定の深さまで達したら、薬液を送り込みながら、管を少しづつ引き

上げていきます。

注入状況

 薬液を所定の量注入したら、この箇所での作業は完了です。ボーリングマシン

を次の位置に移動させて、またこの作業を繰り返していきます。

 最後に、注入している薬液が地中でどれくらいの速さで固まっているのか実験

してみましょう。

 まずは瞬結型から。


混合前


混合後 硬化時間4秒

 次に、中結型。


混合前


混合後 4分27秒

 瞬結型は、約4秒で固まりました。この速さで固まるので、地下水の流れがあ

っても広範囲に拡散されずに改良体を造成していくことができます。

 中結型は、4分27秒で固まりました。ゆっくり固まるので、瞬結型で造成され

た改良体の中を隅々まで行き渡ってから固まってくれます。(もっとゆっくり固

まる"緩結型(かんけつがた)"もあります)

 これで第2回目の工事進捗報告を終わりたいと思います。次回は「立坑掘削

(たてこうくっさく)」をお送りする予定です。

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