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羊丘小学校改築ほか工事(主体工事)
建築事業
2019.11.11
工事進捗報告② 羊丘小学校
前回の工事進捗報告では、“杭・地業工事,土工事”の様子を振り返りました。
続いて、“躯体工事”へ進んでいきます。
躯体とは、建物の構造で、重要な部分のことを指します。たとえば、柱や梁、壁などです。
この躯体で、人や物の重さを支えたり、地震に耐えたりするので、とても重要であることがわかると思います。
羊丘小学校は“鉄筋コンクリート”で躯体がつくられます。
鉄筋コンクリートとは、鉄筋とコンクリートを組み合わせたもののことです。
こちらが鉄筋
このようにまっすぐな鉄の棒ですが、これを躯体の大きさに合わせて切ったり、曲げたりして使用します。
鉄筋材の品質管理も重要ですので、鉄筋材がつくられた工場で発行される品質証明書を確認して、
確実にその鉄筋が現場で使用されていることを確認します。
コンクリートは、セメント、粗骨材(砂利)、細骨材(砂)、水、混和剤(材)を混ぜ合わせてつくる材料で、
最初はやわらかく、時間がたつにつれ固まっていきます。
右の写真はスランプ試験の様子、左の写真はアジテータというコンクリートを運んでくる車両です。
現場では、スランプ試験や空気量試験などを行い品質を確かめています。
なぜこの2つを組み合わせるかというと、
鉄筋は引っ張りの力に強く、コンクリートは圧縮の力に強いので、
お互いの弱点を補い合い、強度を発揮することができるからです。
また、コンクリートの中の鉄筋は腐食に強くなるので、耐久性もあがります。
それでは現場の様子を見てみましょう。
捨コンの上に基礎の鉄筋を組みます。
複雑に入り組んでいますが、すべて決まりがあるので、
その通りに組まれているか確認するのも私たちの重要な仕事です。
鉄筋が組み終わったら、“型枠”を施工します。
先ほど見たようにコンクリートはやわらかいものなので、この型枠にコンクリート流し込んで形をつくっていきます。
型枠も寸法通りになっているか確認します。
型枠が完成したら、いよいよ“コンクリートの打設”です。
少し分かりずらいですが、コンクリート打設では
様々な職種の職人さんが一緒に作業を行います。
私たちは、品質を管理しながら、職人さんが安全に作業しているか確認しています。
また、コンクリートの出荷の間隔を調整するなど、計画通りの作業がスムーズに進むように気を付けます。
今回、基礎の躯体工事は3月に行われましたが、北海道の3月はまだまだ寒いです。
コンクリートは、固まらないうちに水分が凍るなどの凍害を受けると、強度が十分に増進しません。
そのため、コンクリートが冷えてしまわないようにブルーシートで被い、この下ではヒーターを焚いています。
中には温度計を設置して、凍害を受けないよう細心の注意をはらいます。
コンクリートが固まったら、型枠を外していきます。
ここで、出来上がった躯体の大きさ等を確認し、基礎の躯体の完成です。
次の工事進捗報告③は、1階の床からになります。
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