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役場庁舎建設工事(建築主体工事)
建築事業
2021.01.26
現場報告3~最終
今回は主な仕上工事から庁舎完成の報告です。
2020年8月
新庁舎は断熱効果が高いとされる外断熱工法と、外装材には太平洋を望む厳しい環境下でも何十年も建ち続けられるイメージから維持耐久性に優れた素材の一つであるレンガが採用されました。
レンガは建物から控え金物で縦筋と繋ぎを施すことで転倒しない構造となっています。海沿いの建物の為金物はステンレス材を使用します。レンガは縦横に水糸を張り目通り良く積んでいきます。レンガはモルタルを使い積んでいきますが、1日に積み上げられる高さは1.6mと決まっています。
あと施工アンカーを打設
引き金物を取付
レンガ積み(手元に水糸が見えます)
2020年9月
1.2階の行政サービスエリアは電話線やLANケーブル等の配線の為にOAフロア(二重構造の床)が採用されています。OAフロアの内部空間を床冷暖房設備として使用されています。特徴として床全体で室内が同時空調されますので上下の温度差が少ない室内環境.省エネ化が図られています。内部は空調ダクトが通るため空間確保にOAフロアのクワッドフィックス600(グリットサイズ600mm×600mm)が採用されました。また床コンクリート面には表面を防塵処理した断熱マット(商品名:ダイウレマット)を敷設します。
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防塵処理された断熱マット
クワッドフィックス600
完成した室内の床には丸や長方形の吹き出し口が見えます。室内空気の回収は天井照明の脇がスリット開口となっていてそこへ吸い込まれていきます。
2020年10月
内部意匠の特徴の1つとして浜中町産材のカラマツ.トドマツが効果的に使用されたことです。
エントランスホールのルーバー材は準不燃処理が施されたトドマツを使用しました。
カラマツを使用した手すりは触れると温かみがあります。
3階まで吹き抜けたエントランスホールは開放感抜群です。どこかで見かけたキャラクターが訪れた来庁者を待っています。
議場はカラマツの羽目板を張ります。
一枚一枚丁寧に仕上げられていきます。
温もりを感じる議場です。
2020年10月末
免震建物は竣工前に第三者検査機関によって機能を満たしていること、免震装置の水平・垂直方向の実測記録と傷の有無等について検査を受けます。
ゴムの傷の確認と計測を行います。
直動転がり支承も最終値計測です。
工事完成直前の建物に水平変位”0”基点を設置しました。
免震層には万が一地震が起き建物が揺れたときの揺れを記録する装置:けがき板を設置します。
鏡面仕上げされたステンレス板。
建物が揺れるとけがき針がその揺れ方をけがきます。
免震層完成。
2020年11月
浜中町のシンボルとして『防災機能・行政サービス・省エネルギー配慮の充実』が図られた新庁舎が、多くのご関係者方々のご協力のおかげで679日間に渡る工事を無事終えることが出来ました。完成した姿をいくつかご紹介します。
建物正面
上空より(手前:新避難道路)
明るい雰囲気の行政スペース(1階)
3階からの見下ろし(奥手正面入り口)
3階エレベーターホール
霧多布市街地 中央:新庁舎、右手:旧庁舎。
新旧庁舎の記念写真です。
近くへお越しの際は是非新庁舎を、そして霧多布市街と海のすばらしいパノラマ眺望をご覧ください。
完。
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