工事報告

2024年3月、約21カ月間の春日井市消防署建設工事が完了しました。
当JVが担当した工事についてご紹介します。

旧消防庁舎の老朽化や、前面道路の渋滞による出動のしにくさ等の課題を解決するため、このたび移転新築工事が行われました。

春日井市消防署は、メインの消防庁舎棟のほか、訓練棟・倉庫棟からなる３棟構成です。また、消防団詰所が消防署の敷地に隣接しています。

消防庁舎棟の施工に際して、躯体工事においては鉄筋コンクリート造で大梁は現場打ちPC工法、スラブは中空スラブ工法が採用され、専門業者と緊密な打ち合わせを重ね躯体精度に注力しました。

特に現場打ちPCは、鉄筋との納まりが厳しく、柱・梁接合部は詳細図で検討し、設置後の現地確認を全箇所実施し品質を確保しました。中でも1階スラブは全長64mあるため、コンクリート打設を5回に分け精度を確保しました。

訓練棟・倉庫棟の工事着手前には県内の既存消防署訓練施設を見学に回り、仕様や現況の状態を把握し、新設する施設の細かい寸法、位置決めなど、最適化となるよう春日井市消防本部と協議・確認を繰り返しながら施工しました。

当該施設は、今後、春日井市民の財産と命を守る新たな防災拠点として位置付けられます。このような重要施設の建設事業に携われたことを大変誇りに思っております。

最後になりますが、工事期間中、発注者、設計・監理関係各位ならびに厳しい工程に対応していただいた協力業者の皆さまに感謝いたしますとともに、多大なご理解・ご協力を賜りました近隣・市民の皆さまに改めて厚く御礼申し上げます。