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防災・安全交付金事業 もみじ橋補修工事

土木事業

2016.08.31

【 作業進捗報告 vol.3 】 8月31日UP!!

第3回目の作業進捗報告です。今回は、橋の下で実施している床版補強について御送りします。

まず始めに「床版(しょうばん)」とは、橋に掛かる自動車などの重量を、下で支えている橋桁や橋脚に伝えるための床のことです。橋によって、コンクリート床版や鋼床版(金属製)、コンクリート床版と鋼床版を合体させた合成床版といった種類があります。なお、もみじ橋は「コンクリート床版」になっています。

もみじ橋が完成してから40年余り、7月中に傷んだ部分の補修を終え、これからも頑張って道路を支えてくれるよう、床版を炭素繊維という素材で補強していきます。炭素繊維とは、「軽くて、強くて、弾力性があり、腐食しないで長持ちする」というスゴい素材です。この炭素繊維を貼ることで、これまで鉄筋コンクリートのみで支えていた橋の上から掛かる重さを炭素繊維が共に支えてくれるようになるので、鉄筋コンクリートの負担が減り、橋の長寿命化につながります。

床版の補強は、炭素繊維プレートと炭素繊維シートの2種類の材料を使い分けて進めていきます。プレートは、自身が固い材質で出来ているため、平らな面で使います。逆に、シートは柔らかい材質でできているので、いろいろな形状の面で使うことができます。今回は、炭素繊維シートの作業について紹介します。

①床版の表面の凸凹をグラインダーで削り、滑らかにしていきます。

②次に、貼付け面の不陸整正として、パテで滑らかに仕上げていきます。

③続いて、含浸接着樹脂の下塗りです。含浸接着樹脂とは、炭素繊維シートの中に浸み込んで(含浸)接着剤となり、硬化すると樹脂が保護層となる塗料です。

④炭素繊維シートを貼り付け、隙間に空気が入らないようローラーで押し付けます。

⑤シートの上から再度、含浸接着樹脂を塗布します。

⑥ ③~⑤をもう一度繰り返して、2層構造とします。

⑦ 一区画分のシート貼付け作業が完成しました。この区画が96箇所あって、順次を作業していきます。

このあと、中央部の残った部分にプレートを貼り、仕上げの塗装を塗ると完成となります。

続きの作業は、次回以降の更新で紹介します。

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